ごきげんよう、みかねーです。
あれ?「最高の体調」って、ダイエットやトレーニングの話しじゃないよね?と思われた方、体調を整えることがダイエットにもつながるんです。
人それぞれに体質があったり、アレルギーを持っていたり、持病があったりと、体調は様々だと思います。
だけど、できれば薬に頼らず医者に行かず、自分で体調のコントロールができれば嬉しいですよね。
体は全てつながっているので、調子悪いパーツだけを薬で抑えるより、全体の調子を上げていく方がより快適な状態に持っていけるわけです。
そんなことを丁寧に解説してくれているのが、鈴木祐氏の「最高の体調」
これを読めば、不安やストレスの回避法・運動の役割に理解が深まるので、ご興味があれば参考にしてください。
書籍「最高の体調」
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著者の鈴木祐氏は医療従事者ではなく、慶応義塾SFCを卒業後、10万本の科学論文を読み、海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながらヘルスケアをテーマとした書籍の執筆を手掛けています。
鈴木氏のブログ 「パレオな男」
何故、この本を選んだのか?
それは運動習慣を身につけたことで、様々な快適を手に入れることができ、他にも自分で自分をコントロールできることがあるんじゃないだろうか?と思ったから。
表紙の裏をめくると、こんな文言が書かれています。
うつ病、肥満、散漫な集中力、モチベーションの低下、不眠、弱い意志力、一見バラバラのように見える問題も、根っこまで下りてみれば実は同じもの。すべては1本の線でつながっています。
本書は全8章で、3章の「腸」から8章の「遊び」までは、実践ガイドが付いているので、それに沿ってチャレンジすることもできます。
最初のページには、こう書いてありました。
この本の目的は、あなたの日々の不満や不調を根こそぎ解決し、あなたが生まれ持つ最大のパフォーマンスを引き出すお手伝いをすることです。
胡散臭い?と思う方や、そんなに簡単に最高の体調が手に入るわきゃないし、と感じる方もいらっしゃることと思います。
私は、いいと言われたことは自分ができる範囲で試してみたい派なので、あなたが同じようなタイプなら是非、最後までお付き合い下さいね。
不安やストレスの回避法
ロードアイランド大学がある企業で行った実験では、収益が高く顧客満足度も高いチームは、仕事中のポジティブな発言がネガティブな発言より6倍も多かったという結果だったそうです。
ネガティブな発言をする人は、まだ訪れていない未来を想像して不安に駆られるのだろうけど、そうなった時こそ、その不安を口に出すのではなく、ポジティブな発言にすり替えるよう心がけてみたいですよね。
だって、こうして結果が出ているんですもん。
そして、ぼんやりとした不安というのは、脳に炎症をおこし、そのせいで増強された不安が更なる炎症の火種に変わるというサイクルを生むのだそうです。
正に心と体がつながっているということだけど、そんなサイクル、イヤでしょー。
ぼんやりとした不安を少しでも和らげる生活環境の整え方や、その不安の出所が書かれているので、いつもぼんやした不安に心が支配されがちな人は参考になると思います。
ふたつだけ紹介しますね。
1.同期行動
人と同じような動きをすることで集団の結束を高める「同期行動」は、炎症レベルの低下や自己肯定感が上昇につながるんですって。
ジムでのスタジオエクササイズが、まさにこれに当てはまるわけですよ。
もちろん、運動じゃなくても同じ趣味を持つ者同士が、一緒に活動することもそうだし、部活やサークル活動も然りですかね。
もうひとつ、リアプレイザルという方法があって、緊張してきた時こそ、それをポジティブに解釈することで脳がパニックを起こさなくなるんですって。
それを本書では「リアプレイザルは感情の筋トレ」と書いています。
何でも数回試したくらいじゃ身に付かないので、ネガティブな発想や思考をしがちな人は、ネガティブになってきたぞーと感じたとき、無理やりポジティブに変換する繰り返しのトレーニングは必要だと思います。
2.睡眠
心と体は繋がっているので、ストレスを回避する方法をいくつか持っていると、体調に影響しにくくなると思うんですね。
睡眠は日中のストレスを回復させる役割もあるので、睡眠の質や時間が低下すると不調の原因になります。
睡眠の質が低下すると、それは肥満の原因にもなるから避けたいところですが、女性は更年期を境にホルモンの影響で不眠に悩まされる人が多くなるとも言われています。
私たちにとって、質のいい眠りを取ることはものすごく大事。
・同じ時間に起きて同じ時間に寝る
・朝は太陽の光を浴びる
・適度な運動
・寝る前スマホは厳禁
それにはこうしたことが絶対条件ですが、本書には「アイマスクと耳栓」を同時に使うことで睡眠中のストレスホルモンが下がって、メラトニン量が増えると書かれています。
これ!私が使っているアイマスクで、昨日会った友達にもすすめたんだけど、なんとなぁーくいいです。
運動の役割に理解が深まる
それと、もうひとつのストレス回避方が運動です。
2016年にキャンベラ大学が行った信頼度の高いメタ分析によると
どんな運動でも、ある程度の負荷があれば脳にはいい影響があるという事実がわかった。
どんなジャンルの運動であろうと、とりあえず体を動かしていれば脳機能は確実にアップするんですって。
やっぱり、体は動かさなくちゃ。ねっ。
週2と週4で大きな差はなかったそうなので、他の目的がない場合は、週に2回軽く息が上がる程度の運動でOKなんです。
と言うことは、ヨガやピラティスじゃダメってことですかね。
早歩き、軽いジョギング、負荷をかけた筋トレ、水泳、エアロビクスって感じでしょうか。
そして私が最もここだ!と感じがのがこれ。
循環器系や筋肉は脳の神経とつながっており、普段から相互にやり取りをしています。
ところが、運動をしないと脳神経と体のつながりが弱まり、連携が取れなくなってしまうのです。
人間のストレス対策システムは、脳から臓器への連絡がスムーズでないとうまく働きません。つまり、運動には脳と体のつながりを取り戻す作用があります。
ほらねー。
いやいや、みかねーが、運動をすすめたいからこういう文言にひっかかるんでしょっ!というご指摘があれば、それはその通りでございます。
こうした事実があるってことは、やっぱり運動習慣を身に付けといた方が、不調や身体のトラブルを避けられるよってことですから。
読後感想
最初は、もっと体にフォーカスした書籍かと思っていましたが、主にぼんやりした不安はどこからやってくるのか?という解説や、ストレスを回避させるためには、仕事のパフォーマンスを上げるためには、という項目の方が多かったかな。
結局は自分というひとりの人間をコントロールしているのは自分なわけで、そのコントロール術が上手ければ不調も少ないわけです。
車も上手に運転すれば事故もないし、壁にこすることもないし、事前に目的地への道筋を知っていればトラブルに巻き込まれる確率もグッと下がるでしょ。
それと同じようなことだと思うんですね。
自己分析できる質問票がいくつか掲載されているので、それを試して現状を知ることもできます。
マックスな不調を抱えちゃってから対処するより、特に問題ないかな、というときこそ不調を回避する方法を知っておいた方が、大きなトラブルに繋がりにくくなりますからね。
病院嫌い、病気になりたくない、痛いのイヤ、快適な毎日が好き、ジムに行かれなくなりたくない、そんな思いからこの本を手に取ってみました。
あらゆる研究結果や事実に基づいた例がたくさん掲載されているので、それぞれに興味のある分野、悩み、環境が違ったとしても、どこかになるほど!があると思います。
それではまた、ちゃおっ
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