ごきげんよう、みかねーです。
私はもう何年も日本人で構成されているオペラユニット「LEGEND」のファンで、毎年彼らのクリスマスディナーショーを楽しみにしていた。
だけど、とにかく渋滞がすごくて到着時間が読めないので、今年はその代わりにイタリア人テノール歌手「ヴィットリオ・グリゴーロ」のソロコンサートのため、サントリーホールに行ってきた。
本場イタリアのテノールってのも聞いてみたかったしね。
で、そのヴィットリオさんが、アンコールの最後に
「日本は長い歴史と素晴らしい文化のある国いです。日本は大好きだし、リスペクトしています。だからこそ、日本の若い人たちにクラシック音楽やオペラの良さを伝えていってほしい。もっと気軽にオペラを聞いてもらいたい」
とおっしゃっていたので、きょうはそれをお伝えしたい!
イタリア人オペラ歌手「ヴィットリオ・グリゴーロ」プロフィール
生年月日:1977年2月19日
出身地:トスカーナのアレッツォ生まれでローマ育ち
9歳から5年間、システィーナ礼拝堂の聖歌隊に所属し、13歳の時、ローマのオペラハウスで「トスカ」の羊飼いの役で出演。
18歳で’Vienna Opera Company’にメンバーとして加入し、23歳でスカラ座に出演した最も若いテノールとして記録を更新。
数々の賞を受賞し、2017年の大みそかには、メトロポリタン・オペラが新制作上演する「トスカ」で、初めてカヴァラドッシを謳い大盛況のうちに幕を閉じた。
オペラコンサートはいいとこどり!
オペラとは、衣装を着けた出演者が演技を行いながら歌う演劇。
舞台は長いし、イタリア語だと舞台の脇に電光掲示板のような字幕があったりして、舞台と字幕と両方見なければならなくて忙しい。
しかも舞台設定からして、すんなり理解できなかったりする外国モノなので、途中で眠くなっちゃったりもする。
だけど、オペラ歌手によるコンサートだと、個人的にはオペラのいいとこどり!と思ってるの。
演技はないし、舞台設定がわからなくても本物の歌声を楽しめる。
非常に個人的解釈だけど、イタリアのオペラは日本で言えば民謡、アメリカならソウルミュージック、フランスならシャンソンかしらね。
私がオペラにはまったのは、40歳を過ぎてからだから、若い人にはとっつきにくい音楽かもしれないけど、ちゃんと声楽を学んだ歌声は、J-POPやROCKにはない魅力があるの。
歌声そのものが芸術。確かに聞きに来ている人たちは、みんな中年以上だったけど、何かのきっかけでオペラに触れる機会があったら、食わず嫌いをせずに挑戦してみてほしいなぁと思う。
イタリア人オペラ歌手が減ってきているらしい
「音楽物書き、加藤浩子の日々つれづれ日記」という音楽関係のお仕事をされている方のブログに
イタリア人歌手が少なくなっているのである。それも、南米とかロシア、東欧とかそのあたりの出身の歌手が多いのだ。
~中略~
以前読んだ中村紘子さんの本に書いてあったことを思い出した。ピアニストをはじめ音楽家という職業は、とにかく努力はいるし不安定だし大変な仕事。アングロサクソンを初めとする豊かな国のひとたちはそんな面倒な?ことは東洋人やロシア人に任せて、自分は医者か実業家かなんかになって、サポートするほうに回る、というような内容だったと思う。
日本も次第にそうなるだろうか。大相撲の世界なんか、同じことが起きていますよね。朝青龍、白鵬、琴欧州・・・
と書いてあって、確かにそうかもなぁと思ったわけ。
時代は移り変わっていくから、ある程度仕方ないことなのかもしれないけど、少し寂しいなぁと思う。
相撲だって、日本人横綱が珍しくなってきちゃいましたものね。
LEGENDとVittorioの違い
FCイベント『フィガロの再婚前夜』沢山のファンの方にご来場いただき無事に終演しました!
明日の『フィガロの再婚』の見どころなど楽しくトークさせていただきました♪
ご来場くださった皆様、北海道後援会様ありがとうございました。 pic.twitter.com/P4heJlJ8io— オペラユニット「THE LEGEND」ザ・レジェンド (@LEGEND20060511) 2018年12月5日
ヴィットリオ・グリゴーロの歌声は、艶もあり、声量も切なさも全部素晴らしかったんだけど、セレクトした曲目が、日本でよく知られている曲が少なかったのが残念だったかな。
最後のアンコール「オーソレミオ」が一番受けてたのは、知っている人が多いからだと思ったもの。
日本人のユニットであるLEGENDに比べると、まず声の奥行きが全然違う。ただ、LEGENDはわかりやすい選曲をしてくれるので、なじみやすく聞いていて楽しい。
ま、それぞれにいいところがあるって事かしらね。
どっちにしても、プロの技を耳で感じて、大いに心が洗われるのは一緒だし!
それではまた。ちゃおっ